報告と根拠
2027年4〜6月 第3クール(発電・ERPへの展開)
公開
2027年度第1四半期の活動報告です。基幹5領域で確立した棚卸し・依存復元・現場確認の方法を、発電所運転管理、燃料調達、ERPへ横展開した想定をまとめています。前回は 2027年1〜3月の活動報告 をご覧ください。
このページは合成シナリオです
本ページは、継続支援時にどの粒度で活動・判断・KPIを報告するかを示すサンプルです。掲載する件数・進捗率・日付はシナリオ値で、現在の 全社システム資産マップ や解析データへは加算していません。
この3ヶ月の結論
横展開は可能ですが、同じ採点表をそのまま当てるだけでは不十分でした。 発電は設備停止影響と保安規程、ERPは決算・税務の低頻度処理が判断を左右します。共通の5証拠を核にしつつ、領域固有の「止めてはいけない条件」を先に加える方式へ改めました。
フェーズの現在地
対象
3業務群
発電所運転管理 / 燃料調達 / ERP
棚卸し
資料受領を完了
資産台帳・ソース・ジョブ定義・運用手順を照合
重点
低頻度処理を先に保護
決算・税務・定検・災害時処理を別枠で管理
判断
停止より標準化を優先
発電は保安、ERPは年度サイクルを完走してから判定
数値は本ページの合成シナリオ値です。
目次
1. 今回の目的
第3クールの目的は、対象を増やすことではなく、基幹5領域で成立した方法が別の業務特性でも安全に機能するかを確かめることです。
| 確認したいこと | 完了条件 |
|---|---|
| 資産の所在を復元できるか | 台帳、実体、呼び出し痕跡の差分が説明できる |
| 低頻度処理を取りこぼさないか | 年次・季節・災害時処理を通常処理と分離できる |
| 停止影響を業務側の言葉で表せるか | 保安、決算、供給、監査への影響が記録される |
| 次の処置へつなげられるか | Keep / Wrap / Refactor / Modernize の仮説が置ける |
2. 実施したこと
| 月 | 活動 | 得られたもの |
|---|---|---|
| 4月 | 対象・正本・証拠期間の合意、資料受領 | 調査境界と不足資料の一覧 |
| 5月 | 依存関係・ジョブ順序・入出力の復元 | システム間と業務手順の接続図 |
| 6月 | 現場レビュー、低頻度処理の救済、処置方針の仮置き | 判断できる対象 / まだ判断しない対象の仕分け |
作業の入口には システム・業務構造マップ と同じ考え方を使いました。プログラム間の呼び出しだけでなく、CSV、メール、転記、紙の承認を含む人がつないでいる連携も対象にしています。
3. 領域ごとに変えたこと
横展開時の適合評価
共通の方法を維持し、停止条件だけを領域別に追加する
| 領域 | 固有の注意点 | 今回加えた保護条件 |
|---|---|---|
| 発電所運転管理 | 定期点検・起動停止・災害時のみ動く処理がある | 保安規程と運転手順に登場する処理はログ不在だけで候補化しない |
| 燃料調達 | 市況・契約更新・受入時期で実行頻度が変わる | 契約サイクルと受入実績を一巡するまで監視を継続する |
| ERP | 月次・四半期・年次・税務の処理が重なる | 年度決算と監査証跡を完走するまで停止判断を保留する |
4. 判断したこと・保留したこと
決めたこと
- 資産台帳の項目を全領域で共通化し、正本、所管、実行契機、証拠期間を必須にしました
- 発電・ERPの候補は「削減余地」だけで並べず、停止影響と制度・保安上の制約を先に表示するようにしました
- 手作業連携は、工数だけでなく取り違え・遅延・監査証跡のリスクで優先順位を付けています
まだ決めないこと
- 年度サイクルを一巡していない ERP バッチの停止
- 災害時・異常時だけ使う発電系処理の統廃合
- 所管と正本のどちらかが未確定な資産の移行方式
保留を残す理由
保留は、調査が不十分なことをごまかすためのものではありません。次に何を観測すれば判断できるかが決まっている状態です。対象、追加証拠、確認者、再判断日をセットで管理します。
5. 次の四半期へ
7〜9月は、ステージング環境での並行稼働と、人手連携の自動化を効果測定へ進めます。判断基準は「作ったか」ではなく、差分が収束したか、手作業が実際に減ったか、現場が使い続けているかです。
続きは 2027年7〜9月の活動報告 をご覧ください。