全体俯瞰
全社システム資産マップ
「システム資産のスリム化」の意思決定には、全システム資産の可視化が出発点になります。 このページは、未来明るく電力 の基幹システムを領域単位で俯瞰し、「どこまで分かっていて、どこがこれからか」を一望するためのものです。 現時点で評価が完了しているのは 領域A〜D(料金CIS・送配電設備・需給給電・電力取引託送)+ 共通基盤で、発電・ERP等を含む全体像は第2クールの全社スクリーニングで順次明らかにしていきます。
把握状況サマリー
評価完了の領域
5 / 全域数は未確定
領域A〜D+共通。全域数はスクリーニングで確定
棚卸し済みプログラム
596
領域A〜D+共通基盤(全社の一部)
推定判定済み
397
推定現役 269 / 推定休眠 82 / 推定死亡 46
削減・統合の余地
約3割
推定非稼働率32.2%(採点済みベース)。全社値は今後算出
診断ジャーニー — 「人間ドック」モデル
各領域はこの5ステップで診断・処置します。評価済み領域(A〜D+共通)はステップ3まで完了し処置方針の検討段階、全社はステップ1(棚卸し)にこれから着手します。
| ステップ | 内容 | 評価済み領域 | 全社 |
|---|---|---|---|
| 1. 資産の棚卸し | プログラム・DB・仕様書を収集し、依存グラフで全体像を再構成する | ✓ 完了 | 進行中 |
| 2. 環境再現・裏取り | 本番に触れない「分身」環境で実データ・実行ログと突合する | ✓ 完了 | 予定 |
| 3. 死活の推定判定 | 5つの証拠で採点し、推定現役 / 推定休眠 / 推定死亡に分類する | ✓ 完了 | 予定 |
| 4. 処置方針の決定 | Retire / Keep / Wrap / Refactor / Modernize を領域単位で判断する | 進行中 | 予定 |
| 5. 安全な実行 | 並行稼働と差分検証で段階的に切り替える(ロールバック可能) | 予定 | 予定 |
領域ポートフォリオ
領域は業務のまとまりで区切ったシステム資産の単位です。スクリーニングの進展に応じて、このマップに領域が追加されていきます。
領域A: 料金・顧客情報(CIS)
推定判定 完了検針・料金計算・請求・収納・契約管理を担う、需要家との接点そのものの領域。メインフレーム/COBOL 時代からの増改築が積み重なった、電力会社レガシーの代表格。
- ・推定非稼働率 41.6%(採点154本中64本)— 最大の削減余地
領域B: 送配電設備管理
推定判定 完了設備台帳・工事管理・保全計画・図面/GIS・停電管理。発送電分離後の中核であり、老朽設備の更新計画と一体で語られる領域。
- ・推定非稼働率 35.7%(採点98本中35本)
領域C: 需給運用・給電
推定判定 完了需給計画・給電指令・系統運用・予備力管理。片時も止められないミッションクリティカル領域。ここは「切る」より「守り・可視化する」対象。
- ・推定非稼働率 1.9%(採点53本中1本)— ほぼ全数が現役
領域D: 電力取引・託送
推定判定 完了卸電力取引(JEPX)・インバランス精算・託送業務・スイッチング・需要予測。制度改正のたびに改修が入り、増築を繰り返してきた比較的新しい領域。
- ・推定非稼働率 21.2%(採点52本中11本)
共通・その他(全社基盤)
推定判定 完了マスタ管理・帳票基盤・連携基盤(ESB)・認証/権限・バッチ基盤。全領域が依存する土台でありながら、塩漬けの死蔵プログラムが最も溜まりやすい領域。
- ・推定非稼働率 42.5%(採点40本中17本)— 基盤刷新の起点
発電・その他業務領域(今後定義)
スクリーニング予定発電所運転管理・燃料調達・ERP(財務会計/人事給与)・情報系など、今回の評価対象外の全システム資産。第2クールの全社スクリーニングで棚卸しと領域定義を行い、領域単位の削減・統合候補を抽出する。
ロードマップ — 経営判断のタイムライン
3ヶ月ローリングで進めます。第1クール(7〜9月)は全社スクリーニングと評価済み領域の改善着手、第2クール(10〜12月)は優先領域の詳細分析と削減実行、年明けから本格実行フェーズです。
2026年7月現在
全社スクリーニング開始(現地調査 + AI解析)
2026年9月
ヒートマップ完成 —「どこから切るか」の判断材料が揃う
2026年10月
経営層による切除順序の意思決定
2026年12月
第2クール完了 — 次年度の中期経営計画・IT投資計画に反映
2027年1月〜
本格的な削減・刷新の実行フェーズへ移行
詳細は資産評価レポートの次フェーズ計画を参照してください。
領域A・B改善の実行アイテム(軸2)
全社スクリーニング(軸1)と並行して、評価済みの領域A・Bでは以下を実行していきます。進捗はこのページで更新します。
- 予定
推定死亡 46本の廃止実行
段階的に停止して影響を観察。問題なければ廃止確定(1〜2ヶ月)
- 予定
構成管理(Git)導入 + 正本確定
本番モジュールの SHA256 照合で正本を特定し、重複バージョンをアーカイブ化
- 予定
依存グラフの運用開始
影響範囲調査の標準ツールとして情報システム部門に展開
- 予定
ステージング環境の構築
本番と同一の検証環境。新旧並行稼働の基盤(2〜3ヶ月)
本判定は 2026年7月4日 時点(資産評価PoC)の推定です。ご提供いただいた資料(ソースコード・DBデータ・2026年4〜5月の実行ログ等)の範囲内の証拠に基づくもので、実際の稼働状況の確証を得たものではありません。本ページの数値は 2026年7月4日 時点の領域A・B(+共通)の解析結果に基づきます。全社スクリーニングの進展に合わせて更新されます。