報告と根拠
2027年1〜3月 実行と定着(作り直しに着手)
公開 更新
2027年度上期に向けた実行フェーズの報告です。第2クールまでで「どこを切るか」は決着しました。ここからは、残すと決めたものを作り替え、運用に定着させる段階に入ります。本ページは月次で追記していきます(最終更新: 2027年2月26日)。前回の報告は 2026年11〜12月の活動報告 をご覧ください。
このフェーズの要点
① 切る作業から作り替える作業へ。 第1次切除で削減の初手は済みました。いま進めているのは、残すと決めた資産の刷新と、手作業でつないでいる連携の自動化です。 ② 並行稼働の基盤を作っています。 ステージング環境(本番と同一構成)を3月完成目標で構築中です。新旧を並べて差分を比べられないと、刷新は安全に進みません。 ③ 判断を運用に定着させます。 依存関係の確認は情報システム部門の標準手順になりました。dele が抜けても回る状態にすることも、このフェーズの目標です。
フェーズの現在地
| フェーズ | 期間 | 状態 |
|---|---|---|
| PoC(手法の妥当性検証) | 2026年4〜6月 | 完了 |
| 限定適用(判定を現場で確かめる) | 2026年7月 | 完了 |
| 本格展開A(全社スクリーニング) | 2026年8〜9月 | 完了 |
| 本格展開B(意思決定と第1次切除) | 2026年10〜12月 | 完了 |
| 実行・定着(モダナイゼーション) | 2027年1月〜 | 進行中 ← いまここ |
| 第3クール(発電・ERP 領域) | 2027年4月〜 | 予定 |
目次
1. このフェーズの目的
削減はゴールではありません。使われないまま保守費だけ払っていたプログラムを止めたところで、残した資産を次の10年使える形へ作り替えるのがこのフェーズです。
進め方は「安全な実行」に尽きます。並行稼働と差分検証で段階的に切り替え、いつでも戻せる状態を保ちます。切除で証明したのと同じ原則です。
2. 1月の進捗
- ステージング環境の構築に着手しました。 本番と同一構成の検証環境で、新旧並行稼働と差分検証の基盤になります(3月完成目標)
- 手作業連携の自動化を起案しました。 システム・業務構造マップ で洗い出した「人がつないでいる」連携のうち、工数が大きく難易度の低いものから着手します
- 第1次切除の撤去作業を実施しました。 11月に停止した38本を、観察期間の終了をもって撤去し、構成管理上もアーカイブへ移しました
3. 2月の進捗
- 推定休眠82本の再判定に着手しました。 ログ監視を継続してきた対象を、年度をまたぐ処理まで含めて評価し直しています。判断は年度末(3月)の実行状況を見てから確定します
- 依存関係の確認が標準手順として定着しました。 変更申請のテンプレートに、影響範囲の添付を義務づける運用に切り替わりました。dele が同席しなくても回っています
- 要員リスクにも着手しました。 COBOL・VB6 の有識者が在籍しているうちに、判定根拠と業務ルールの言語化を進めています。人的リソース・属人化 の属人化ランキング上位から順に対応しています
年度末をまたぐ処理に注意しています
推定休眠の再判定は、年度末処理が走る3月を見てから確定させます。ここまでの経験から、外れるのは決まって「実は使っている」方向で、原因は実行頻度の低さでした。1年で最も動きの多い時期を観測せずに止める判断はしません。
4. 3月の予定
| 予定 | 内容 |
|---|---|
| ステージング環境の完成 | 本番同一構成での並行稼働・差分検証を開始できる状態にする |
| 推定休眠82本の判定確定 | 年度末処理の実行状況を観測したうえで、停止対象を確定する |
| 第2次切除の範囲決定 | 確定した休眠分を対象に、4条件を満たすものから段階的停止へ |
| 年度末の総括 | 通期の削減実績と投資配分を経営会議へ報告 |
5. 第3クールに向けて
2027年4月からは第3クールとして、発電・ERP 領域のモダナイゼーションに着手します。第2クールのスクリーニングで棚卸しと領域定義は終えているため、いきなり処置方針の検討から入れる見込みです。
続く第3クールの完成イメージは 2027年4〜6月の活動報告(合成シナリオ) をご覧ください。これまでのフェーズは 活動報告サマリー から順にたどれます。