業務の流れと滞留

システム・業務構造マップ

2026年7月4日時点

24システムを領域ごとに並べ、その上にシステム間の関係を重ねた図です。ここで見分けたいのは、つながっているように見えて、実際は人が手で運んでいる線です。連携を自動・ファイル・CSV手動・転記・メール・不明の6種別に分け、 止まると影響が広いプログラム、重複しているプログラム、切り出しやすいシステムを名前で挙げます。

全体図

ブロックマップ

灰色の線はプログラムの呼び出しとテーブルの共有で、解析データから引いています。色の付いた線はシステム間の連携で、種別ごとに色を変えています(合成データ)。上のタブで種別を絞り込めます

依存・共有
実測
連携種別
合成

呼び出し依存(表示)

36本

システム間エッジ 全128本のうち上位

テーブル共有(表示)

20対

2つ以上のシステムが読み書きしているテーブルから引いた線です

システム間連携(図示)

14 / 18件

両端が24システムのどれかに当たる連携だけを図にしています。社外とのやり取りは下の一覧に出しています

つなぎ方

自動でつながっている連携は何本か

同じ「つながっている」でも、APIで自動連携しているのか、人がCSVを手で運んでいるのかで意味が変わります。ここではその内訳を出します

データ
合成
各連携
出どころ付き

自動連携

5/18

API・DB直結・ESB経由で、人手を介さずデータが渡る

ファイル

2/18

所定の場所へファイルを出力し、転送・取込は自動化されている

CSV手動

5/18

人がCSVを出力し、加工してから別システムへ取り込む

転記

2/18

人が画面や帳票を見て、別システムへ手で入力し直す

メール等

2/18

添付や本文でデータを送り、受け手が貼り付けて取り込む

不明

2/18

連携の有無・方式が特定できていない。空白にせず「不明」として残す

人が挟まる連携

9 / 18件

CSVの手作業・転記・メールなどの合計です

人手の月間工数

約120人時

1か月あたりです(棚卸しが終わった連携の合計)

年間コスト換算

900万円

1人月100万円、1人月160人時で換算しています

自動化の打ち手あり

8 / 9件

API・イベント連携・RPAのどれかで置き換えられる見込みです

人がつないでいる連携(9件・工数順)

人が確かめた割合 67%
設備台帳転記 / 画面参照 + 手入力工事管理

設備の諸元を画面で確認し、工事表へ転記する

頻度 週次月間 約24人時出どころ ヒアリング確認転記ミス二重管理属人化API化
給電指令メール等 / メール + Excel需給計画

当日実績をメール添付で受領し、計画表へ貼り付ける

頻度 日次月間 約20人時出どころ ヒアリング確認タイムラグ版の取り違え属人化イベント連携
検針管理CSV手動 / CSV + Excelマクロ需要予測

月次検針をCSV出力し、マクロで整形して取り込む

頻度 月次月間 約16人時出どころ ヒアリング確認タイムラグ整形ミスイベント連携
卸電力取引(JEPX)CSV手動 / CSV需給計画

約定結果をダウンロードし、計画表へ貼り付けて調整する

頻度 日次月間 約16人時出どころ ヒアリング確認タイムラグ転記ミス属人化API化
インバランス精算転記 / 手入力財務(ERP)

精算結果を会計システムへ手で入力する

頻度 月次月間 約12人時出どころ ヒアリング確認属人化監査証跡が残らないRPA
停電管理メール等 / チャット顧客対応(CRM)

停電の発生・復旧見込みを口頭・チャットで共有し、応対履歴へ起票する

頻度 随時月間 約10人時出どころ 利用部門申告伝達漏れ案内内容の不一致イベント連携
保全計画CSV手動 / Excel工事管理

点検・更新計画をExcelで受け渡し、工事案件として登録し直す

頻度 月次月間 約8人時出どころ 業務フロー二重管理API化
料金計算CSV手動 / 共有フォルダ帳票基盤

計算結果を手動で配置し、帳票バッチを起動する

頻度 月次月間 約8人時出どころ ヒアリング確認取り違え実行忘れRPA
需給計画CSV手動 / 所定様式 + 手動アップロード広域機関(OCCTO)

計画値を所定様式に整えて提出する

頻度 日次月間 約6人時出どころ 業務フロー提出期限の逼迫属人化方式を要調査

接続関係が不明 2

要調査

自動推定だけでは連携の実態は埋まりません。分からないものを空白にせず「不明」として残し、 ヒアリング・業務フロー・利用部門からの申告で確度を上げていきます。

  • 系統運用予備力管理

    調整力の確保状況が反映されているが、連携方式を特定できていない

    解析推定確度 低

  • 図面・GIS設備台帳

    夜間に同期処理があるとされるが、実装・頻度とも未確認

    解析推定確度 低

人手連携をすべて自動化できた場合の年間削減余地は 855万円 です(打ち手が定まっている連携のみ)。実施順は改善優先度で判断します。

詰まり

止まると影響が広いプログラム

現役で、かつ他から多く呼ばれているプログラムです。止まったときの影響が広く、直したときの影響も広く及びます

データ
実測(依存グラフ)
  • MS655B

    マスタ管理推定現役

    6

    接続数(呼元5)

  • NB602M

    認証・権限推定現役

    6

    接続数(呼元6)

  • MS188J

    マスタ管理推定現役

    5

    接続数(呼元5)

  • MS616

    マスタ管理推定現役

    5

    接続数(呼元5)

  • KN468S

    検針管理推定現役

    4

    接続数(呼元2)

  • KN621

    検針管理推定現役

    4

    接続数(呼元2)

  • RY228S

    料金計算推定現役

    4

    接続数(呼元2)

  • CS174W

    顧客対応(CRM)推定現役

    4

    接続数(呼元2)

二重保守

重複しているプログラム

同じ処理の版違いやコピーは、直し忘れと二重の保守を生みます。まとめる優先候補です

重複群
実測
参考事例
合成

ExeOdbc 104コピー問題

参考事例

DB接続処理(ExeOdbc相当)が各プログラムに104か所コピーされている状態です。 この場合、不具合を1件直すと104か所すべてを直す必要があります。 共通ライブラリにまとめるか、接続基盤に一本化するのが一般的な対処です。

統合の優先度を見る
重複群 3統合余地 3実測(名称正規化)

切り出し

切り出しやすいシステム

他システムとのつながりが少なく、現役の割合が高いか、保守の負担が大きいシステムです

数値
推計(依存×コスト)

条件に当てはまるシステムはありませんでした。

どこから整えるか

どこから整えるか

共通基盤への一本化、手作業の連携のAPI化、重複したプログラムの統合をどの順番で進めるかは、年度ごとの計画としてロードマップにまとめています。

ロードマップ

この判定は 2026年7月4日 時点(資産評価PoC)の推定です。ご提供いただいた資料(ソースコード・DBデータ・2026年4〜5月の実行ログなど)の範囲で判断したもので、実際に動いているかどうかを確認したものではありません。 プログラムの呼び出しとテーブルの共有は依存グラフから数えた値です。システム間連携の種別・工数、ExeOdbcの事例、切り出し候補の保守額はデモ用の合成値と推計値です。 連携の種別はコードを読むだけでは判定できません。ヒアリング・業務フロー図・利用部門からの申告を重ねて精度を上げていきます。

未来明るく電力

システム資産可視化