本サイトで用いる用語をまとめた。前半は電力業界・未来明るく電力の業務用語、後半は dele が用いるレガシー資産評価・モダナイゼーションの用語である。
| 用語 | 読み | 意味 |
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| 発送電分離 | はっそうでんぶんり | 発電部門と送配電部門を法的・機能的に分離する制度。送配電網の中立性を確保する。基幹システム分割・託送業務の起点 |
| 電力自由化 | でんりょくじゆうか | 小売の全面自由化。多様な料金メニューと事業者間のスイッチングが生じ、CIS(料金系)の複雑化を招いた |
| 託送 | たくそう | 小売事業者が送配電網を借りて電力を届ける仕組み。その対価が託送料金。領域Dの託送業務(TS)が担当 |
| 託送料金制度 | たくそうりょうきんせいど | レベニューキャップ方式等で送配電会社の収入上限を規制する制度。制度改正のたびに精算ロジックの改修が必要 |
| インバランス | — | 計画値と実需給の差分。過不足を事後に精算する。領域Dのインバランス精算(IB)、テーブル IMBALANCE が対応 |
| JEPX | ジェイイーピーエックス | 日本卸電力取引所。スポット・時間前市場等で電力を売買する。領域Dの卸電力取引(TR)、テーブル TORIHIKI が約定を管理 |
| 容量市場 | ようりょうしじょう | 将来の供給力(kW)を取引する市場。中長期の設備維持を評価する。制度対応で需給・取引系に改修が及ぶ |
| 需給調整市場 | じゅきゅうちょうせいしじょう | 周波数調整・需給バランス調整力(ΔkW)を取引する市場。領域Cの需給運用と密接に連携 |
| スイッチング | — | 需要家の小売事業者切替手続き。領域Dのスイッチング(SW)が担当 |
| レジリエンス | — | 災害・大規模停電に対する回復力・強靭性。領域Bの設備・停電管理が支える |
| 用語 | 読み | 意味 |
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| 需給 | じゅきゅう | 電力の需要と供給。両者を常に一致させ続けることが系統運用の使命。需給計画(JK)、テーブル JUKYU |
| 給電指令 | きゅうでんしれい | 中央給電指令所から発電所・系統への出力・切替指示。給電指令(KD)、テーブル KYUDEN(指令log) |
| 系統 | けいとう | 発電・送電・変電・配電がつながった電力ネットワーク全体。系統運用(KT)が安定運用を担う |
| 予備力 | よびりょく | 需要急増や設備トラブルに備えて確保する供給余力。予備力管理(YB)が管理 |
| 需要予測 | じゅようよそく | 気象・曜日等から将来需要を予測する。領域Dの需要予測(YS)。取引・需給計画の前提になる |
| 用語 | 読み | 意味 |
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| CIS | シーアイエス | Customer Information System。検針・料金計算・収納・契約・顧客対応を担う料金顧客系(領域A) |
| 検針 | けんしん | 需要家の電力使用量を計測・取得する業務。検針管理(KN)、テーブル KENSHIN(検針実績) |
| スマートメーター / 次世代検針 | — | 通信機能を持つ電力量計。人手検針から自動取得への移行。CISの検針・料金ロジックに影響 |
| 料金計算 | りょうきんけいさん | 使用量と契約種別・単価に基づき請求額を算定。料金計算(RY)、テーブル RYOKIN(料金計算結果) |
| 収納・消込 | しゅうのう・けしこみ | 入金の受付と請求への突き合わせ(消込)。収納・消込(SU)、テーブル NYUKIN(入金明細) |
| 契約 | けいやく | 需要家との供給契約。契約管理(KY)、テーブル KEIYAKU(契約マスタ) |
| 設備台帳 | せつびだいちょう | 電柱・変圧器・電線路等の設備情報。設備台帳(SB)、テーブル SETSUBI |
| 工事管理 | こうじかんり | 設備の新設・更新・撤去工事の計画と実績。工事管理(KJ)、テーブル KOUJI |
| 保全計画 | ほぜんけいかく | 設備の点検・更新計画。保全計画(HZ) |
| 停電 | ていでん | 計画停電・事故停電の管理。停電管理(TD)、テーブル TEIDEN(停電実績)。レジリエンスに直結 |
未来明るく電力の各領域はサブシステム単位に分かれ、2文字のコードで識別される。プログラム名・テーブル名の解読の手がかりになる。
| 領域 | 名称 | サブシステム(コード) |
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| 領域A | 料金・顧客情報(CIS) | 検針管理(KN)・料金計算(RY)・収納/消込(SU)・契約管理(KY)・顧客対応CRM(CS) |
| 領域B | 送配電設備管理 | 設備台帳(SB)・工事管理(KJ)・保全計画(HZ)・図面/GIS(GS)・停電管理(TD) |
| 領域C | 需給運用・給電 | 需給計画(JK)・給電指令(KD)・系統運用(KT)・予備力管理(YB) |
| 領域D | 電力取引・託送 | 卸電力取引JEPX(TR)・インバランス精算(IB)・託送業務(TS)・スイッチング(SW)・需要予測(YS) |
| 共通 | 全社基盤 | マスタ管理(MS)・帳票基盤(CH)・連携基盤ESB(RN)・認証/権限(NB)・バッチ基盤(BT) |
| テーブル | 意味 | 主な領域 |
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| KENSHIN | 検針実績 | 領域A |
| KEIYAKU | 契約マスタ | 領域A |
| RYOKIN | 料金計算結果 | 領域A |
| NYUKIN | 入金明細 | 領域A |
| SETSUBI | 設備台帳 | 領域B |
| KOUJI | 工事管理 | 領域B |
| TEIDEN | 停電実績 | 領域B |
| JUKYU | 需給計画 | 領域C |
| KYUDEN | 給電指令ログ | 領域C |
| TORIHIKI | 取引約定 | 領域D |
| IMBALANCE | インバランス | 領域D |
| TAKUSO | 託送料金 | 領域D |
| 言語 | 説明 |
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| COBOL / JCL | メインフレームの請求系・共通バッチ。最も古く、要員高齢化が進む層 |
| VB6 / VB6 Form | 2000年代のクライアント/サーバー画面。ランタイムEOLのリスクが高い |
| VB.NET / C# | .NET系の業務アプリ。VB6からの移行世代 |
| Java | 自由化以降のWeb・市場対応(領域D中心) |
| PL/SQL / SQL Script | データ加工・バッチ処理のストアド/スクリプト |
| Shell / Windows Batch | ジョブ起動・連携の実行制御 |
| 用語 | 意味 |
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| レガシー | 長年運用されてきた旧世代のシステム資産。価値はあるが、技術・要員・仕様書の面で保守が困難になっているもの |
| 分身環境 | 本番に一切触れずに dele 社内へ再現した、そっくりの検証環境。業務を止めるリスクゼロで停止シミュレーションができる |
| 依存グラフ | プログラム・テーブル・仕様書を節点、呼び出し/読み書きを辺として資産全体のつながりを表した図。全体像把握の土台 |
| 死活推定 | プログラムが今も使われているか(現役)、使われていないか(休眠/死亡)を証拠から推定すること。確証ではなく推定 |
| EOL | End of Life。ハードウェア・OS・ミドルウェア・言語ランタイムのサポート終了。放置は障害・セキュリティのリスク源 |
| 塩漬け | 「読める人がいない・触ると壊れそう」で改修を止めた状態。制度改正への俊敏性を損なう |
プログラム1本を100点満点で採点し、稼働の蓋然性を推定する。必ず「推定」と明記する(実稼働の確証ではない)。
| 証拠 | 配点 | 確かめること |
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| ① 実データの動き | 最大30点 | 読み書きするテーブルに実データが動いた形跡があるか |
| ② つながり | 最大25点 | 依存グラフで他プログラムと呼び合っているか |
| ③ 実行のきっかけ | 最大20点 | 日次/月次/随時など実行契機が運用に組み込まれているか |
| ④ 仕事量 | 最大15点 | テーブルへの読み書き操作数 |
| ⑤ 仕様書 | 最大10点 | 設計意図が文書として維持されているか |
判定: 50点以上=推定現役 / 20〜49点=推定休眠 / 20点未満=推定死亡。
採点結果とビジネス価値から、プログラムごとに取り扱い方針を決める。
| 用語 | 意味 |
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| Retire | 廃止。稼働の証跡がなく価値も低い資産を、ログでの最終確認を経て停止・削除する |
| Keep | 現状維持。健全に稼働し当面手を入れる必要がない資産(例: 領域Cの需給・給電系)はそのまま活かす |
| Wrap | API化。中身は残したまま外部インターフェース(API)で包み、新システムから安全に呼び出す |
| Refactor | 段階改善。構造を整理しつつ既存資産を活かして改善する |
| Modernize | 刷新。新技術で作り直す(リライト)。低〜中複雑度の資産が対象になりやすい |
| 用語 | 意味 |
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| ストラングラーパターン | Martin Fowler 提唱の段階的移行手法。依存グラフの外縁(リーフ)から新システムへ置換し、旧システムを徐々に「絞め殺す」 |
| ストラングラーファサード | レガシーと新システムの間に置くファサード層。呼び出し先を旧/新へ振り分け、段階移行を成立させる |
| 並行稼働 | 旧と新を一定期間同時に動かし、出力を突き合わせて等価性を確認しながら安全に切り替える運用 |
| ゴールデンマスターテスト | 既存システムの入出力を記録し、移行後も同じ出力になることを検証する手法。「正しさ」ではなく「変わっていないこと」を保証 |
| 新旧突合 | 同一入力に対する旧システムと新システムの出力を比較し、差分を検出するテスト |
| 用語 | 意味 |
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| 呼び出し痕跡復元 | 実物ソースが無いプログラムを、呼び出す側のコードや実行手順の痕跡から「存在・役割・つながり」を推定し地図に描き戻す |
| 推定現役 | 5証拠の合計50点以上。稼働している蓋然性が高いと推定される状態 |
| 推定休眠 | 合計20〜49点。稼働の証跡が弱く、停止候補と推定される状態 |
| 推定死亡 | 合計20点未満。稼働の証跡がほぼ無く、廃止候補と推定される状態 |
| 確証オーバーレイ | 推定判定は書き換えず、現場・ログで確認できた事実だけを重ねて確度を高める運用の考え方 |
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